営業時間・年末年始休業のお知らせ
2016/12/15UP
営業時間:午前9時から午後4時
年末年始:2016年12月31日から2017年1月6日
     7日より通常どおりとなります。どうぞ宜しくお願い致します。
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たかこからの山里便り
2016/10/08UP
 稲刈りの初日に台風が訪れ、フリーキッズの下の集落では、土砂崩れの恐れがあり、避難勧告が出されました。幸い被害には至らず、ほっとしています。
 そんな中、無数の赤とんぼが舞う秋晴れの高い空の下での稲刈り、キノコ汁ときな粉むすびの野良でのお昼ご飯に幸せを実感できる、手刈りの稲刈りがはかどっていません。
 さて、私は、子どもたちに導かれ、気づきと学びの人生を送らせていただいていますが、この夏、大きな壁にぶつかりました。里親となり、社会的養護を必要とする子どもたちとできる限り深い愛着の絆を結びたいと願い、乳幼児から思春期までの子育てに従事している中、まだ幼い子どもから発される否定的な言動や、おさまらないうそや盗みに、私の怒りの引き金が引かれ続けていました。「愛着障害」という姿の見えない魔物のような存在(トラウマ)に、お手上げになり、トラウマを抱えた子どもたちの「癒しの親」になりたいと願い、助けを求め、コロラドのエバーグリーン心理治療センターでの10日間の修復的愛着療法の研修に参加をさせていただきました。今の私にとって、「愛着」は最も関心の高いテーマですので、学びの一部をご紹介させて下さい。
 愛着関係の障害とは、虐待・放置・親の喪失など、親・保護者との愛着形成が困難な養育環境により、人を信頼できず、怒りを抱え、自己防衛し、反抗的で他を支配し、親密さや愛情を退け、自制ができなくなること。愛着障害とは、人生においての原初的トラウマと言えます。
 癒しの親たちとは、子どもたちの情緒的・社会的・知的・倫理的そして肉体的成長を促す養育環境を与えられる「治療的親たち」です。子どもの行動に、感情的に反応せず、静かに、自信を持って、先読みしながら応え、前向きな建設的な態度を保ち、必要な情報と技術と支援と希望を持ち、自分をよく知っていて、子どもにとって自分との人間関係が癒しと変化の最も重要な道であることを認識している人たちを言います。
これまで私は、基本的に前向きで肯定的に生きてきました。人生におけるトラウマになりえるような出来事に出会っても、「すべては与えられ、私に必要な学びや気づきだから大丈夫。」と、意気揚々としていました。けれど、乳幼児期からの愛着障害にさいなまれる子どもたちたちと暮らし、私の愛情とケアと暮らしのすべてを注いでも、手の届かないトラウマの存在に愕然としました。けれど、今回の研修を終え、愛着障害は修復できることを確信し、子どもたちとの暮らしに光が差し込みました。そして今は、「癒しの親」になり切れない自分と出会い、子どもたちにカッカッしながら、心の中で「癒しの親になるぞー」と、呪文のように唱えながら自分の滑稽さに苦笑しています。
これからは、私自身のセルフケアも忘れずに、どこまでも大丈夫な癒しの親になっていきたいと思っています。なかなか実践が追い付かない自分の小ささを日々見つめながら、子どもたちの純粋な笑顔に支えられ、少しずつ歩んで参ります。小さな山里での地道な取り組みへの皆様のご支援に感謝を致しております。いつもありがとうございます。
             愛と感謝をこめて 宇津孝子
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たかこからの山里便り
2016/07/07UP
梅雨なのに標高900mの山里でも、気温が30度を超える夏日があり、地球環境の不安定さを肌身で感じています。体調も崩れがちですが、いかがお過ごしでしょうか?  フリーキッズでは、タイヤチェーンで作った優れものの道具を引きながら歩くチェーン除草″をするために毎日、誰かが田んぼを歩いてくれています。無農薬のお米をいただくために、一番手がかかるのは田の草取りです。田車を押したり、チェーンをひいたり、手で田んぼをかき混ぜながら草を取ります。草を生やさないために、米ぬかをまく、合鴨や鯉を飼うなどの方法もありますが、この数年は、チェーン除草が効果的で、ボランティアの方々に助けられ、除草剤を使わないお米をいただけています。 12年間の田の草取りの取り組みで、フリーキッズ(子どもたちとの自給自足暮らし)らしいな、と私が感じたのは、合鴨農法です。産まれたての合鴨のヒナが届けられ、子どもたちがしばらく面倒を見て、水に入れるくらいまで育て、田んぼにデビューさせます。合鴨のひなたちが草や虫を食べながら、稲と共に育っていく田んぼは、誰もが足を止めるような、心なごむ光景です。けれど、アヒルとカモを掛け合わせた合鴨たちは、飛び立つことができません。田の仕事を終えて、おとなになった合鴨たちは、翌年はすでに大き過ぎて、田植え直後の小さな稲の苗を荒らしてしまうことになり、お役ご免となります。毎年毎年おとなの合鴨を飼い続けることはできないので、冬の間に、命をいただきお肉をいただいていました。田んぼであんなに可愛い存在で毎日心をなごませてくれていた合鴨たちを食することは、感謝のしようもないくらい、この上なく有難いお食事です。けれど、食用肉の味に慣れている私たちは、合鴨の命をいただいてまで、積極的にすべてをカモ肉として食することができず、困ってしまい、しばらくこの農法はしていません。お米を育てると同時に、命について、食について、地球上での人間の存在について、多くを感じ、学ぶ、ありがたい体験でした。 大切なことが見えにくく、モノや情報など目に見えることが氾濫し、見えている世界だけが自分に存在する唯一の現実だと感じてしまいがちな現代生活です。人の思いや願いや人とのつながり、宇宙を司る大いなる力や自然とのつながりなど、“目に見えないことこそが本当に大切で、真実である”ことを山里の暮らしの中で、子どもたちに感じてもらえたらと願っています。 スマホやパソコンの画面を眺める時間が長く、自然の機微を感じ取る“間”がない暮らしが当たり前になっている今の子どもたちに、“大いなる自然に生かされているかけがえのない自分の命”を感じてもらえるフリーキッズの暮らしが続くよう、祈っています。夏のキャンプにも是非ご参加ください。 フリーキッズの活動を応援し、子どもたちの生きる力を育む環境作りにご尽力くださっている皆様に心から感謝を致しております。
愛と感謝をこめて 宇津孝子
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学習支援ボランティア募集!!!
2016/06/19UP
フリーキッズでは学習支援ボランティア(対象:通信制高校生)を募集します。

●週1回程度ボランティアに来れる人
●子どもとかかわることが好きな人
●教えることが好きな人
●教員免許取得者歓迎

内容は
学習指導、テスト作成、採点など

詳しくはお問合せ下さい。
お待ちしております。
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たかこからの山里便り
2016/04/01UP
冬が終わり、春を迎えました。水仙の花が咲き始め、やがて梅や桜も満開となり、山里は色とりどりに輝き、私たちの心は自然界への感謝に満たされます。私が田舎暮らしを始めた18年前は、「畑の根雪が融けて土が見えたらタマネギの追肥をするといいよ。」と、お隣のおばあちゃんから教わりました。けれどこの数年、温暖化の影響で、冬中雪に覆われることがなく、次世代に伝えたい、言い伝えの農事歴が崩れています。
生後7か月から一緒に暮らし、5歳になった里子の娘が、寝室で枕を並べて眠りにつく前に言いました。「大きくなったら、私も大きなおうちになりたいな。」と。「えっ?大きくなったら大きなおうちに住みたいの?」と、私。「ううん。大きなおうちになりたいの。だって大きなおうちは誰でも大家族になれて一緒に暮らせるでしょ?だから私も大きなおうちになりたいの。」「あ、そうね。このおうちみたいな大きなおうちになりたいのね。たくさんの人が暮らせて素敵よね。今日も楽しい夢を見てね。おやすみなさい。大好きよ。」乳幼児3人と私が川の字プラス1の雑魚寝をしている寝室の就寝前のひとときは、子どもたちのファンタジーの世界に招かれ、私の1日の中で至福の時間です。特にこの日は、5歳の娘が私の思いを受け取り、受け継いでくれているように感じられ、うれしくなりました。
フリーキッズは、築100年の大きな古民家です。自宅を開放し、不登校になった子どもたちとの自給自足(地給知足/地球に給わり足るを知る)の大家族生活の場となり13年目になります。多くの子どもたちと暮らしながら、不登校になるまでの辛い思い、不登校後の家庭での行き詰まりなど、子どもたちの苦悩を聞かせてもらってきました。そして、子どもたちの内に秘めた辛さや悲しみや怒りなどの自己否定感が、自傷行為として自分に向いたり、暴言暴力として他者に向けられる子どもたちのやるせなさに寄り添い、共に歩ませてもらってきました。学校や友人関係に行き詰まり、苦しみ、悩み、「どうせ自分なんか」と、自己否定感にさいなまれている子どもたちは、高遠の山里で、四季折々自然の営みの中で、自給自足をベースとし、協力し合う生活の中で、次第に「自分は大丈夫」と思えるようになっていきます。大いなる力からいただいたかけがえのない自分の命、そしてその命を育んでくれる自然の営みを実感し、生きるために必要なものは、すべて与えられていることに気がつきます。子どもたちはここで数年間を過ごし、生きる力が輝き、それぞれの家庭と学校に帰っていきます。
けれど、家庭の機能が果たせず、子どもがどんなに望んでも、家庭に帰ることができない子どもたちが、日本では3万7千人も児童養護施設や里親の元で暮らしています。私は、不登校の子どもたちとの生活をしながら、専門里親になり、被虐待児、障害児、非行に走っている子どもたちを里子として迎え入れ、共に暮らせるようになりました。私には、先進国の日本に、家庭で暮らせない子どもがたくさん存在する、ということが信じられませんでした。いつも頼りにできて、自分を守ってくれるおとなの存在がなく、子どもが成長していくという養育環境はあってはいけないと感じています。ですから、自分が一緒に暮らすことができる子どもは数人であっても、このような要保護児童たちと一緒に暮らしたいと長年思っていました。今は、里親家庭による小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)うずまきファミリーとして定員6名の里子の受け入れをしています。大きな古民家は、フリーキッズとうずまきの2世帯の子どもの家のシェアハウスとして、たくさんの子どもとおとなの暮らしの場を提供してくれています。「大きなおうちになりたい」と、言ってくれて、この100歳のおうちも喜んでいると思います。どうぞ、お泊りにいらしてください。

愛と感謝をこめて 宇津 孝子
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